地面と同じように歩けるように

2011.10.07

Hさんは人が生活を営むうえで、本当に解決する方法がないことなどないと自信を持って言う。「大切なのは、忍耐力です。これは家づくりだけでなく、仕事や人間関係においても同じだと思いますね」Hさんはまた、人は苦労すれば苦労するほど味が出るとも思っている。Hさんは、苦労をすることにより、自分が変わっていくのを肌で感じとっていた。実はそんなHさんにも家をつくるうえで、致命的な弱点があった。高所恐怖症だったのだ。義兄の家に住んでいる時のことだ。暴風雨で屋根のテレビアンテナが折れてしまった。修理するため屋根にはしごをかけて登った。ところがいざ屋根に足をかける段になってふと下を見ると、地面がはるか遠くに感じられた。そのとたん、足がすくんでどうしても屋根への一歩が踏み出せない。結局その日は、修理をしないまま降りてしまった。その時すでに家を建てることを決めていたHさんは、奥さんに意地でも本当のことを言うことができない。雨で濡れて危険だから明日取りかかるということにした。翌日、もう一度はしごをかけて登った。しばらくためらったあと、目をつぶり思い切って足を一歩前に踏み出した。この一歩がHさんの新しい生活への一歩となった。アンテナの修理は無事終おった。その時以来、あれほど怖かった高い場所がうそのように平気になった。屋根の上でも地面と同じように歩けるようになった。

[SUUMO不動産情報一覧]
JR山手線(新宿)の中古一戸建て一覧
JR京浜東北線(新子安)の新築マンション一覧
JR武蔵野線(新三郷)の新築一戸建て一覧
新座市の新築一戸建て一覧
新高島平の賃貸・部屋探し情報一覧