明治民法の各条項からは、強い戸主権、戸主の祭祀権というより先祖を祀る義務、家督相続における直系卑属男子優先原則といった「家」制度の特徴を読みとることができる。明治民法は、従来の家産を戸主の個人財産とし、分割相続を禁止して個人に集中させるなど、資本の蓄積と投資をたやすくした近代的な側面も有する。また、戸主には家族の上に行使することができる強い戸主権と同時に、家族を保護、扶養する義務があり、これが本来は国家が負わなければならない社会保障の費用を節約させた。
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戸主に家族の扶養義務があることによって、次男、三男、娘たちの労働力の価値は低く抑えられた。