建物を建てる地盤を強固にする

2011.10.28

建物を建てる地盤を強固にするために、石を敷いて突き固めたり杭を打ったりすることを、「地業」といいます。地業はひじょうに重要ですが、ここでは、地業がきちんとできているとして、その地盤の上に据えられる「基礎」からみていきます。現在の基礎はコンクリートでつくられています。このコンクリートでできた基礎を、一般の人はほぼ全員が土台と呼びます。建築の専門家は、もちろん基礎と呼びます。それでわたしは、この部分をなんと呼ぶかによって、建築が専門の人とそうでない人とを区別できると思っています。

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建築屋鑑別法です。さきに紹介した幸田露伴の『五重塔』では、「基礎」と書いて「どだい」とふりがなをつけてありますが、現在の建築の専門家はそれぞれの意味を限定し、区別して使っているのです。伝統構法では、この基礎は玉石でした。隣どうしがばらばらなので、柱が不同沈下したり、地震のときには柱がずり落ちたりします。不同沈下とは、地盤の強さや硬さが十分でないために、建物の各部分での沈みこみが同じでなくなることで、その結果、建物にゆがみなどの不都合が生じます。