東京都区部に通勤するサラリーマンニ○六七人についての調査によると、「通勤で疲れを感しる」という人が全体の八〇%で、女性は帰りの疲れがひどい。「疲労が一晩で回復する」とこたえたものは半分で、三五%は「休日になってはじめて回復」、あとの一五%は「休日になっても回復しない」、つまり五〇%の人々は蓄積疲労の状態にある。次に、「勤務先での仕事に疲労の影響がある」とこたえたもの二八%で、通勤所要時間が四〇分を越えると疲労を訴えるものがふえてくる。
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専門家は、通勤時間は一時間が限度ではないかといっている。こうした通勤疲労は職場での災害と結びついてくる。労働科学研究所は、通勤疲労によってからだが弱ってくると、工場などでの危険状態に対応できなくなる、最近の工場労働は、ただからだを動かすという作業でなく、計器を見るなどの判断作業がふえているので、からだが弱ると注意力も弱まり、それが災害に結びつく可能性は十分にある、と指摘している。神奈川総合リハビリテーションセンター七沢病院副院長は、遠いところをふうふういいながら通勤で往復し、帰れば帰ったで狭い住宅で子どもが騒ぎ、まったく休息する暇も空間もないという生活が積み重なってくると、高血圧が素地にあるとか糖尿病があるような人は、それにプラス・アルファされて脳血管障害を起こすことがありうる、という。