床下収納が危ない理由

2011.10.21

床下収納が危ない理由は、落下の危険性があることだ。「まさか、自分で開けておいて、落ちる主婦もいないだろう」と思われるかもしれない。ところが、いるのだ。たとえば、床下収納のふたを開けて内部を整理しているとき、電話が鳴ったとしよう。奥さんは急いで床下収納の落とし穴をまたいで受話器を取りにいく。それがなつかしい友人からの電話だったりすれば、自然、長話になる。電話を切ったときには、床下収納のふたが開いていることなど、すっかり忘れている……。

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いつものようにキッチンのほうへ歩いてきて、すとーんと落ちてしまう。ガラス瓶が林立した落とし穴である。落ちればケガをしないわけがない。大人なら、せいぜいふくらはぎを切るくらいですむが、小さい子どもではそうはいかない。これも珍しくはない事故だが、幼児がキッチンに母の姿を見つけて、「ママー」と叫びながら走り寄る。母親の顔を見れば子どもは駆け寄るものだ。その瞬間、床の穴など目に入らない。それが女の子で、生涯子どもを産めない身体になってしまった事故例だってある。考えただけでもぞっとする話ではないか。そういう危険地帯が、たとえ一瞬であっても生まれることを、なぜ建築家たちはやめないのだろう。なぜ世の夫や父親たちは、そういう場面を想定してみないのだろう。